ウォーターフロント・グラナリー

ウォーターフロント・グラナリー

貴重なアンティークコレクションが揃う、ミュージアムホテル

コーチン市内の歴史地区、フォート・コーチンをぐるりと囲むバザールロードに2019年に誕生したホテル。ミュージアムホテルの名の通り、垂涎のアンティークが並べられています。

ホール中央に鎮座するクラシックカー、その真上に輝くシャンデリア、隣には王室ご用達メーカーが1790年に制作したグランドピアノが置かれています。

陶器のコレクションや、年代もののカメラ、蓄音機、タイプライター、文字のブロックを並べて使用される活版印刷機など、いずれも数百年前に使われていた本物のアンティークです。

私が着いたときは、ちょうど雑誌の撮影をしていました。どこを切り取っても写真映えする、クラシックで品の良いホールは、映画にも出てきそう。

施設の使い心地

宿泊施設としては、3つ星というところ。シティホテルの居心地の良さを求めるなら、おすすめはできないのですが、ローカルな雰囲気がお好みなら、とても楽しめます。

部屋のカテゴリーは2つあり、エリアで分かれているわけではなく、個別の部屋をどちらかに振り分けています。一階の部屋は、クラシックカーのホールを中心に左右に並びます。別棟となる建物は3階建で、最上階からは海が目の前に広がる最高のビューが見られるのがポイント。

ただし、私が泊まった部屋は、景色は最高でも、部屋はイマイチ。上のカテゴリーだったので、景色で価格が上ということらしいです。

窓からの眺め。タイルの色がコロニアルな南国気分を盛り上げてくれます

一つには、大型のエアコンがベッドの目の前にあること。風が直接こちらに来るので、つけると寒い、消すと暑いといった具合で、設置場所がいまいちうまくない。

エアコンの音も結構うるさい。(⇐インドでは、高級ホテル以外は逃れられない現実ですが)

もう一つは、ベッドの周りが狭く、歩きまわるたびに、足をぶつけてアザを作ってしまったこと。ベッドが大きいので余計に部屋が狭くなる。

部屋の広さと家具の置き方のバランス、特にエアコンの位置は、部屋に入った瞬間に即座に確認すべし。

隣の部屋はスイートで、年配のフランス人夫婦が数日間滞在されているとのこと。窓を開けると、お隣のバルコニーが見えました。これも、プライバシーがないので、気になる方はNGかも。

レストランは、建物内と外に分かれているので、朝夕の涼しい時間なら、ウッドデッキも利用可能、日中の暑いときは日陰で利用するのがよさそうです。外で食事をするなら、虫よけスプレーをお忘れなく!

プールはありますが、ちょっと泳げる感じではありませんでした。

以上が気になったポイント。

まとめ

専用の船着き場もあります。向こう側のテーブルで海を見ながら食事もできます。

いろいろ書きましたが、値段を考えるとこのレベルでも十分。大きめの部屋を取れば恐らくもっと快適に過ごせます。

ノスタルジー漂うアンティークの陳列、船着き場でもあるウッドデッキのレストラン、ポルトガル風の明るいイエローの壁、すべてが美しく調和して、いつの時代に戻ったのかわからないような感覚になる、プチホテルです。

経営は、インド全土でシンプルなデザインと利便性が売りのビジネスホテルを運営するブルームルームス。どうりで、クラシックさと機能的な要素がうまくマッチしていると思いました。

シティホテルの居心地の良さはありませんが、ちょっとユニークなホテル体験をしてみたい方、シンプルな生活が好きな方にはおすすめできるホテルです。

*全16室、WiFi無料

*ホテル独自のサイトがないため、オンラインの予約サイトから検索してみてください。

The Waterfront Granary
6/641, Bazaar Rd, Mattancherry, Kochi, Kerala 682002 India
tel: +91 484 221 1777

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